こんにちは。吉田です。
Architect innovation株式会社で注文住宅を設計したり、施工したり、デザインをしています。
本日は、Architect innovation株式会社の考える『リノベーション』について書かせていただきます。
現在取り組ませていただいているプロジェクトが8件になり、
ご相談いただけているお客様が20組となりました。
これは本当にありがたいことです。
ありがとうございます。
弊社への相談の2割を占める形で『リノベーション』があります。
そもそも『リノベーション』と『リフォーム』とは何が違うのか?
『リフォーム』とは、英語で(悪い状態からの改良)を意味しています。
マイナス状態からゼロに戻すための機能回復の意味合いが強いのです。
壁紙の貼り変えや、キッチンの設備の取替えなどが挙げられます。
一方、『リノベーション』とはなにか。
これは、英語で(革新・刷新・修復)の意味があります。
つまり、マイナスのものをゼロにするのではなく
プラスαで建物を変化させることをいいます。
ざっくりいうと二つの違いはこのような感じです。
次はお金の話です。
最近のお客様とお話をさせていただいて感じることですが
リノベーションは価格が抑えられるという誤解です。
はっきりいうとリノベーションはお金がかかります。
一から作り出す事(新築)と既存のものをつくりかえる(リノベーション)では考え方がまったく違うのです。
リノベーションは要望によってはお金がかかるということです。
既に建物が建っていて、それをいじくるのだからそんなにお金がかからないでしょ。と一般的には言われているみたいですが、弊社の考えるそれは違います。
まず、リノベーションでどの部分を大切にするかということです。
瑕疵保険をどう考えるかなどです。
まずは見た目についてです。
見た目を変えるといっても外壁材も外観も窓も変更するのであれば、工夫とお金が必要になります。
昔の建物は通気工法というものがとられていないケースが多いです。
となると、外壁を一旦はがして柱だけの状態にして窓を取り外して今まで付いていた窓とは別の窓を
取り付けることになります。
これは新築と同じ行為です。
もっと言えば新築よりも手間がかかる行為です。
新築にはない、柱を傷つけないように外壁をはがすという行為です。
次に断熱材です。
弊社は断熱性能を重視しています。
宮城県に住まれる以上は、断熱性能はどうしても避けられません。
古い建物は断熱材が入っていないか、若しくはずり落ちているか、隙間がある状態で施工されているか
など様々な状態です。
僕のおススメは断熱材の入替えです。
つまり、一旦は骨組みだけの状態にして断熱材も入替えるというのがベストだと考えます。
これは新築と同じ行為です。
断熱性能を考えると窓も入替えが絶対です。
現在ご相談いただいているリノベーション前の建物の窓はシングル窓がほとんどです。
シングル窓とは硝子が一重という意味です。
現在発売されている窓は全てがダブルです。
ダブルというのは硝子 + 空気層 + 硝子です。
こうすることで窓の断熱性能をアップしています。
トリプルなんかもあります。
結露というのはざっくりいうと温度差があるポイントで交わったときに発生します。
窓が結露するというのはコレが原因です。
冬の場合、冷たい空気と室内の暖かい空気がシングル窓の硝子で接地した場合に結露になる。
ダブルになるとコレがしにくくなるのです。よって結露がしにくくなる。
つまりは窓も入替えるのがベストと考えます。
要するに、宮城県でリノベーションを行うのであれば
外壁、断熱材、窓の向上は避けられないと思います。
耐震性能などの判断も必要です。
そして次は瑕疵保険についてです。
建物完成からの年数にもよりますが、ほとんどの建物は瑕疵保険が外れている、若しくは入られていないです。
瑕疵保険で全てを守れるわけではありませんが、建物になにかあった場合にお金がかかってしまいます。
新築であれば10年の保証があります。
それ以外にも白蟻なんかの保証もきれているか、若しくはそれすらなされていないです。
これらの点をどのように考えるかが大切だと考えます。
ご相談いただいている全てのお客様とはここでは書いていないお話を繰り返し行っております。
新築であれば当然付いてくるものが付いてこない。その場合にどのように考えるか。
一番ベストな方法に持っていくのが 家造り×リノベーションへの一歩かなと思います。
GOOD DESIGN × ARCHITECT INNOVATION