こんにちは。吉田です。
Architect innovation株式会社で仙台市内・宮城県内の注文住宅を設計したり、施工したり、デザインをしています。
とても久しぶりの投稿になってしまいました…。
また今日から投稿を再開したいと思います。
本日は、Architect innovation株式会社の考える『注文住宅の相場や費用』について書かせていただきます。
僕は注文住宅しかやらないと決めて、独立しました。
その理由はまた別の機会にお話します。
今回は『注文住宅の相場や費用』です。
注文住宅の相場ですが、建物本体価格でいうと『40万円~上は限りなく』と思います。
一言では表せないのが相場です。
『大体坪当たりいくらですか?』という質問が本当に多いです。
他の会社様は答えを出せるのかもしれませんが、弊社は出せないというのが本音です。
なぜ出せないか。
およそ住宅を造るのに決めなければならない事項が6,000個あると言われています。
この6,000個の内容がはっきりしていないのに金額は出せないのです。
床材でも無垢材がいいのか。それとも、カラーフロアがいいのか。
突き板がいいのか、シートがいいのか。
外壁材は窯業系防火サイディングがいいのか、それとも塗り壁・ラップ・ガルバなどどれがいのか。
また、厚みは14㎜がいいのか、16㎜がいいのか。
屋根材は瓦がいいのか、ガルバがいいのか。
瓦の重量で計算しているのか。
間取りはどんな形がいいのか。
窓の大きさ・形状・開け方は。
あげたらキリが無いくらいの事項をお客様とまとめて作り上げなければなりません。
最近、打合せをさせていただいたお客様の2組からは『こんなに決めなければならないことがあるのね』と言われました。
これが実際のお客様の本音なのかなと思いました。
予算をみて、デザインをみて、一緒に作っていく。
これが注文住宅です。
注文住宅の相場は『価格(費用)を抑えて造ることは出来ます』『ご希望の予算を教えて下さい』という
弊社からの質問で始まるというのが弊社の考え方でした。
誰もがいいものを安く、早く欲しいものです。
お客様のなかには安くしろと値引きばかりをしてくる方もいらっしゃいます。
これは、本当に辛い事です。
例えば、車を購入するときに『300万円を100万にしていい装備を付けろ!』と、言っているようなものなのです。
それは無理ですよね。
車ではしないけど住宅ではするお客様がいらっしゃいます。
それは、単価が違うからではないかなと思います。
3,000万円も支払うんだから、100万円や200万円の値引きは大丈夫でしょう。
こんな気持ちのお客様がときどき現れます。
住宅は6,000個以上の決め事から成るプロジェクトです。
本当にそれだけお金が掛かるのです。
住宅会社もそこまで利益は取っていません。
少なくとも弊社は、利益をコレだけいただきますと、契約時にお話します。
これはご契約いただいたお客様にしかお話しないことなのでここでは書きません。
値引きばかりだとあまり気持ちのいい家造りは出来ないのでお断りさせていただくケースもあります。
それは、お前の会社で俺の借金を負担しろと言っているようなものなので。
ご予算を抑えたいお客様と、好き勝手な要望を沢山して値引きを行い
自分の希望金額で満足しているお客様とは違うのです。
漠然と予算の話しをするのではなく、例えば100万円アップしたら
月々の支払いがいくら増えるのか、そうすることで理想に近づけるのかどうなのか、
などを相談しながら決めていくのがいいとおもいます。
それではまとめますが『注文住宅の相場』は40万円~上は限りなくというのが答え。
予算を抑えた建物も造れるし、こだわった建物も造れる。
こだわった建物を造る場合は、金額が変化する。
予算とこだわりポイントを上手く整理して家造りを行うことがベスト。
世の中に出回っていない家造りだからといって無理な値引きはしないことが
良い家造りをするポイント。
これが大切かなと思います。
それでは、また明日。
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